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ヨゾラ舎で智恵子抄を買う

 

先日、自転車がパンクしたので押しながら歩いていると店の前に古本が並んでいるのが目に入った。満つ美から一筋東の文藻堂さんの北にある店で、「ヨゾラ舎」という名前と後でわかったが「ヨゾラ」・・「夜空?」みたいな素敵な名前。

外にある100円の山の中にしっかりした秩に入った高村高太郎の「智恵子抄」と「智恵子抄その後」があった。開けてみると赤い美しい本が入っていたのでドキりとした。布製の赤い本に金色の美しい題字が、ちょうどの大きさで入っている。高級そうで、とても綺麗だと思った。他の何冊かを一緒に持って少し奥にある店に入ってみた。主に音楽のCDや古本、推理小説等を扱っておられるとの事。物凄く腰の低いご主人だった。

「満つ美」のロゴは高村高太郎がよく書いていた「美しきもの満つ」の文字から勝手に頂戴したものなのだが、それは彫刻家の氏の文字に惹かれて、また「うつくしきもの満つ」の言葉に感じ入ったので、これから店名をつけたいと思ったからだ。しかし先日に本を手にした事で改めて高太郎と智恵子の生き方を考えると、純粋で素朴で力強く厳しい晩年を思うと、自分とはあまりにも違うので、ますますの隔たりを感じるのでどうしてこの人達のこの美しい言葉を使ってしまったのか・・と今さら恐れ入ってしまっています。

 

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