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文藻堂・松尾さんを偲んで

  

昨日・今日と文藻堂・松尾さんのお通夜とお葬式があった。斎場に飾られたお茶目な笑顔の写真を見ると、お元気な頃の松尾さんが懐かしく思い出される。

松尾さんは40歳を越してからこの道に入られた。私も店を開いて書画の勉強を始めたのが遅かったので随分と励ましのお言葉頂いた。店が近いので、書画の会の帰り道は車でお送りするようになり、書の他にも楽しいお話を色々と聞かせて頂いた。話上手な方だった。年齢は親子ほど違うのだけれど、テレビドラマの話やら食べ物の話など、とてもウマが合うのか楽しくお喋りが弾んだのは、松尾さんの柔軟さと優しさだったのだろう。刑事フォイルも松尾さんのおすすめ・・。

入院中に店を閉めておられると、うちに来れる中にも松尾さんを気にされるお客様が何人もおられた。大学の先生が多くて、そのような専門家からもひとかどの人物と慕われておられたし、人気者だった。

私が存じているのは晩年の十数年だけど、環境が変わっていく中でもいつも前向きな姿勢を見せて下さった。奥様が亡くなられてからはパソコンやお料理、スケッチを始められたり、ヘルパーの男の子の事を可愛がっておられたな・・。読経の中で遺影の笑顔を見ながら、いろいろなシーンの松尾さんに思いを巡らしていた。

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