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時祷書の片葉を買ったこと

クリスマスが近づいている先日、河原町通りを歩いていてキクオ書店の前で古い洋書のバラ売りが目に留まり、その事からヴェラム(羊革)に書かれた小さな装飾本というものに出会った。時祷書とはキリスト教の祈祷文や詩が書かれた本で、印刷技術のない当時は教会の僧侶が手書きで写したらしい。装飾の美しい小さな本は女性用に作られたのかもしれない。手書きのゴシック体の文字と所々に入った金の装飾が美しい。

洋書は会長(お父上)のご専門で、その時はお留守だったので数日後に改めてお訪ねして色々と見せて頂いた。その間に時祷書のこと、活版印刷が普及する前なので手書きなこと、ヴェラムを作る工程の事などを調べてみた。予算の問題と好みも地味目なので、選んだのは金を使ったマークが1つで華やかさには欠けるけれど赤い文字も可愛らしいフランスの時祷書の1ページ。

その帰りに額のヤマモトに立ち寄って、その時祷書のページに合わせたマットと額をお願いした。残念ながら額は年内には出来上がらないのでマットのみ先に手にしてイブの飾りに。

 

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